About
夫婦共働きが時代の必要条件となりつつある中で、安心して児童を託すことができる施設の具現化が大きな課題となりました。
小学校に隣接する学童保育所です。学校から保育所へは、小学校の校庭より直接出入りできる門扉を設け、階段やスロープを利用して玄関までアプローチします。駐車場と保育スペースを完全に分離することで、児童の安全を確保しました。
プランは各保育室から、どの部屋にも行けるレイアウトです。上級生が下級生の面倒を見るなど、学年の異なる子ども達の交流を通し社会性を育みます。また、無駄な動線をなくすことで、保育士の目の届きやすくなり、事故なども未然に防ぐことができます。
保育室は床張りと畳敷きと、仕上げを分けています。集団の中にいても、それぞれの子どもが、その時の気持ちに合わせて、思い思いの時間を過ごせるようにしました。保育室に設けた図書コーナーは床をコルクタイルにし、長い時間でも座って本が読めます。
保育室はウッドデッキのテラスで外と繋がっています。大きな片流れの屋根で、雨の日でも窓を空けることができます。室内の空気は淀むことなく、いつも新鮮な風が通ります。また、トイレは障碍者、男女に分け、どの学年でも使いやすいように、手洗いの流しの高さや蛇口の高さを変えています。